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About

4歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学在学中にヴィオラへ転向。卒業後、同大学研究生を修了。ウィーン国立音楽大学室内楽科を経て、2013年ローザンヌ高等音楽院修士課程を最高点で修了。2015年には同院ソリスト修士課程を修了し、卒業試験ではローザンヌ室内管弦楽団と共演した。

これまでにヴァイオリンを篠崎功子、ヴィオラを店村眞積、ジークフリート・フューリンガー、ギラッド・カルニ、今井信子、室内楽をヨハネス・マイスルの各氏に師事。NHK交響楽団アカデミーや小澤征爾音楽塾の日中公演に首席として参加するなど研鑽を積む。

 

霧島国際音楽祭にて特別奨励賞・優秀演奏賞を受賞。第6回大阪国際音楽コンクール・アンサンブル部門第1位、ウィーン国立音楽大学国際夏期アカデミーではソリスト賞を受賞。受賞者コンサートではダニエル・ロザコヴィッチ氏と二重奏を演奏し、その模様はオーストリア放送協会によりラジオ放送された。さらにカール・フレッシュ・アカデミーにてバーデン=バーデン・フィルハーモニーと共演し、同協会賞および特別賞を受賞した。

 

2011年よりカメラータ・デ・ローザンヌのメンバーとしてピエール・アモイヤル氏らと共にスイス国内外で多数の公演に出演。2013年から2016年までインスブルック交響楽団副首席奏者を務め、バンベルク交響楽団には首席奏者として客演。2016年にはパーヴォ・ヤルヴィ氏の推薦によりエストニア祝祭管弦楽団としてパルヌ音楽祭に出演し、以後BBCプロムスやヨーロッパツアー、CD録音などに参加。2019年の来日ツアーでは、各地のプレコンサートにて五嶋みどり氏とモーツァルトの二重奏曲を共演した。

 

2019年、若手音楽家の登竜門として知られる東京オペラシティ文化財団主催〈B→C〉に出演。その後も数多くのヴィオラ・リサイタルを重ね、コンセプトが光るユニークなプログラミングに定評がある。自ら企画・主宰する「MARI ADACHI presents」シリーズでは、「聖なる子守歌」(2021/Hakuju Hall)、「武満徹 × シキ・ゲン」(2022/MUSICASA)、「ヴィオラ・リサイタル ~ピアニスト 上原彩子を迎えて~」(2025/Hakuju Hall) を開催。これまでに坂東祐大、シキ・ゲン、平野一郎の各氏に新作を委嘱・初演している。2023年より〈Code=“Shanti”〉を主宰し、協働を重ねてきた平野氏の作品上演に注力している。

 

室内楽では、今年結成10周年を迎えるアミティ・カルテットのメンバーとしてバルトーク弦楽四重奏曲全曲演奏を進めるほか、DSCH弦楽四重奏団としてショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全曲演奏に取り組んでいる。

 

ラ・フォル・ジュルネTOKYO、東京・春・音楽祭、霧島国際音楽祭などに度々招かれるほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」では東京フィルハーモニー交響楽団と共演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」などのメディア出演のほか、朝日カルチャーセンターでの講義、昭和音楽大学での講義、後進の指導にも積極的に取り組んでいる。

 

主な録音に、ART UNIONより《Winterreise》、T-TOC RECORDSより《J.S.バッハ:組曲&パルティータ》(月刊『stereo』「今月の特選盤」)、Pourquoi Labelより《MY DEAR》(同「今月の特選盤」)、Waon Recordsより平野一郎作曲《二十四氣》(朝日新聞推薦盤) などがある。

 

(2025年10月現在)

photographer  Itaru Hirama

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